皆さんこんばんは(●´∀`)ノ
あきひこです。
今日は昨年末アップし忘れていた大浦家日記1月号を、
遅ればせながら掲載致します。
では、どうぞ~。
謹賀新年。
新年明けましておめでとうございます。
昨年中は皆様に多大なご支援を賜り、
誠にありがとうございました。
本年もより一層、入居者の方々に
とって大浦家が暮らしやすい家と
なるよう邁進してまいりますので、
今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
大浦家管理人 砂川 明彦
「三女」
十二月三日。
大浦家に三女が誕生しました。
ヨシさん(仮名)は七十九歳。
気が強く、意地っ張り。
でも、寂しがり屋なヨシさんは、大浦家の個室に入居しました。
ご家族が、大好きな「渡る世間は鬼ばかり」を存分に見れる様にとの配慮でした。
忙しい中、大型のTVやベットを2階に運び、これで心おきなく楽しめるはずでした。が、
初日に周囲の気遣いはひっくり返されました。
「TVとか見らんでいいけ、みんなと一緒の所がいい!」
結局、個室で寝たのは初日だけとなり、次の日からは多床室に居室移動となりました。
当初ヨシさんは、何を聞いてもはぐらかし、
何をしてもありがとうの言葉もありませんでした。
入居前に事前に話もし、見学にも来て頂きましたが、認知症があるため、
どうやら、大浦家に無理やり入れられたという思いがあった様子。
それで、なにを聞いても、
「知ら~ん」「わから~ん」と、
自分なりの反発をしていたのではないかと思います。
しかし、日が経つにつれ、徐々に変化が見られるようになりました。
まず、ユーモア溢れるトミさんが大好きになり、
トミさんと話しては、大笑いをしている姿が見られるようになりました。
次に大浦家の女性スタッフ。
大浦家は家であり、入居者の方をお客様扱いはしません。
同居人として、いち人間として接しています。
その為、入居当時から女性スタッフとヨシさんは、よく言い合いをしていました。
ごはん美味しかった?
スタッフがトミさんに聞きます。
「おいしかったです!」トミさんが元気に答えます。
ヨシさんは美味しかった?
綺麗になったお皿を前にヨシさんは答えます。
「別に~」
すかさずスタッフが、
何でそんなはっきりせんかね!
美味しいなら美味しい、不味いなら不味いっちはっきり言わんね!
ここからしばらく二人の言い合いが続きます。
(※文章だけで詳細を書くとあまりいい印象を受けないかもしれないので、割愛いたします。)
今や日常の風景の一部となり、
本人たちも周りの入居者も、笑って言い合っています。
そんな対等なやりとりが心地よかったのか、今ではこの女性スタッフの事も大好きに。
女性スタッフがしばらく姿を見せないと、
「かあちゃん(女性スタッフの事)どこいった?」
と、聞いて寂しそうにしています。
「何で男を入れるかね、しかも私の隣に座らせて!」
と言っていましたが、今ではそのような事も無く、笑顔で会話するようになりました。
なにより、こちらが聞かなくても、
「ご飯が美味しい。」
「ありがとうね。」
等の言葉が出て来るようになりました。
「私は何もせんっ!」と言っていたのが、今ではテーブル拭きや、
洗濯物を畳む様になりました。
日々変化している様子を隣で見ていると、嬉しくてたまりません。
これから先が楽しみです。