「五女」
3月1日。
大浦家に五女が誕生しました。
名前はアイさん。(仮名)
施設からやって来た彼女は、
とてもパワフルで、お手伝いをお願いすると嫌な顔ひとつせずに手伝ってくれます。
掃除・洗濯・茶碗洗いetc・・・。
物静かな彼女は、
自分から何かを望む事はほとんどありません。
わたしは、彼女の内に秘める思いを少しでも吐き出させようと、
会話する度に、
「アイさんはやりたい事ないの?」
「行ってみたい所ないの?」
「昔何するのが好きだったの?」
と、十八番の粘着質問攻撃。
何度目かの攻撃でやっと、
「昔は編み物とかようしよったね。」
しめしめ。
早速次の日に、
私も編み物をしていたというマコさんも連れて、百円均一へGO!
あれじゃないこれじゃないと悩みながら編み物の道具と毛糸を選んでいる時は、心なしか楽しそうでした。
目が疲れると言って、
相方のマコさんは数日でリタイアしてしまいましたが、
アイさんは現在も時間を見つけては編み物をするようになりました。
しかしこれだけで満足できない私は、
その後も、
「ほかには?」
と、攻撃の手を休めません。
するとまた何度目かの攻撃で、
「パソコンを習ってみたいね。」
しめしめ。
「よし!それじゃあ、わたしがもうすぐパソコン買い替えるけ、買い替えたら教えちゃる!決まりね♪」
アイさんは、事務職をしていたらしく、ちょうど定年頃にパソコンが
普及しだしたらしく、
使えるようになりたいとは思っていたが、覚えようにも中途半端な時期だったため、結局覚えられないまま退職になってしまったそうです。
その時の想いを今、
この大浦家で実現できるなんて。
なんだかワクワクしてきます♪