皆さんこんばんは(●´∀`)ノ
あきひこです。
あき思考第二弾は、
今日、ニュースを見て思った事です。
認知症ケアに興味のある方には是非、
読んでもらいたい内容なので、
どうぞ宜しくお願い致します。
「画期的な認知症ケア」
今日、夕方のニュースで画期的な認知症ケアの手法として、
「ユマニチュード」という、
認知症ケアの手法が紹介されていました。
暴力的だった方が落ち着き穏やかになるなど、
その効果は絶大で、
一部では魔法の認知症ケアとまでいわれている様です。
その評判を受け、福岡市は高齢化対策の一環としてユマニチュード導入を進める為、実証実験を開始。
これから介護施設の職員はもちろん、
家族介護をしている方や一般の方向けにもユマニチュード研修を積極的に行っていくようです。
このニュースを見た時の私の率直な感想は、
「またか。」でした。
なぜそう思ったのか?
認知症はまだまだ未知の病気の為か、
流行り廃りやトレンドがある様で、
わかりやすくいうと、
認知症予防にはこの食べ物が良い!
という様なTV番組を皆さんも最近良く見かけるのではないのでしょうか。
ケア手法も同じく、
バリデーション療法、タクティールケア、心身機能活性運動療法などなど。
まるでダイエット法と同じような感じで、
次から次へと新たな手法が出て来るからです。
私はそれぞれの手法が悪いと言いたいわけではありません。
どの手法も実際に多くの認知症の方に効果がみられた手法であり、
その内容も素晴らしいものばかりです。
認知症の症状を何とかしたいと困っているご家族や、
何とかして利用者の方の笑顔を取り戻したいと願っても、
どうしていいのか分からない介護職員にとって、
学ぶべき価値のある救いの手法であることは間違いありません。
問題は手法ではなく、
それを使う『人』。
どんな手法であっても、
万能ではありません。
時には効果のみられない方も出て来るでしょう。
その時に、また新たな手法を学ぶという様な、
正にダイエット法と同じように、
先の見えない堂々巡りをしないように気を付けて欲しいのです。
もしかしたら数年後には、
どれを学んで良いかわからないほどの手法の数に、
頭を悩ませる日が来るのかもしれません。
私はネットで調べた程度で、
これらの手法を勉強したわけではないので、
どの手法が良いとは言えませんが、
どれを学んでも良いと思います。
ただ、どれを学ぶにしても注意して欲しいのは、
その手法で学ぶ様々な対応方法ばかりを覚えるのではなく、
なぜそうした対応をするのか?
なぜそのような声の掛け方をするのか?
という、その手法の根底に流れる想いや本質を意識して学ぶ事が大切だという事。
そうする事で、学んでいない事があっても、効果のみられない方がいても、
その手法の精神を持って対応できるのではないかと思います。
最後に。
画期的な認知症ケアと評判の手法のどれもが、実は画期的でもなんでもありません。
方法は違えどその根底に流れる想い、そして本質は一緒だからです。
それは、
「相手の気持ちを思い遣り、心を通わせること」
この一言に尽きます。
人と人とが付き合って行く上で大切な事。
それは認知症の方であっても、なんら変わりないのです。
ケア手法は、あなたの気持ちを相手にうまく伝えるための道具に過ぎません。
どの手法も、相手を想うあなたの気持ちがあって始めて効果が発揮されるのであり、
その事を理解せずに、ただただ手法を使う事が目的になってしまったら、
必ずどこかでつまづく事でしょう。
迷った時は、あなたのその方を想う気持ちを大切にしてください。
その気持ちをどうやったら届けられるか。
それだけを考えてやってみる事をおすすめします。