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●『 大浦家・上津役家日記~2022年3月号~ 』 | ブログ | 北九州市の老人ホームなら合同会社GLADLifeCreate | 丁寧

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  • ●『 大浦家・上津役家日記~2022年3月号~ 』

●『 大浦家・上津役家日記~2022年3月号~ 』

  • 「 ささいな望み 」

     

    先月号では触れませんでしたが、

    実は、昨年の12月23日。

    大浦家に新しい家族が増えました。

    ヨシさん77歳。

    アミさん73歳。

    ご夫婦の方です。

    おふたりは共に精神疾患を患って

    おり、さらにご主人のヨシさんには半身まひがあります。

    奥様のアミさんはひとりで身の回りの世話を頑張っていましたが、

    次第に負担が重くなり、

    介護施設に入居する事にしました。

    おふたりはお出掛けや買い物が大好きで、施設に入居する際も、

    その点は確認した上で入居されたそうです。

    しかし実際に入居してみると、中々外出をさせてもらえず。

    痺れを切らしたアミさんはスタッフの目を盗み、

    数回施設の外に出てしまいました。

    それを施設側に咎められ、退去を言い渡されたそうです。

    そこで弊社に白羽の矢が立ちました。

    12月の始めに体験をしたおふたりは、

    レクレーションや食事、

    そしてもちろん外出が出来る点などをとても気に入ってくれ、

    すぐに大浦家の家族になる事を決めてくれました。

    余程レクレーションや外出に飢えていたのか、

    12月24日のクリスマス会に間に合うよう、23日に入居をする事にしたのでした。

    その甲斐あって、

    24日のクリスマス会や28日の餅つきなど、

    入居早々に色々な外出やレクレーションを楽しんで頂く事ができました。

    彼らには、大浦家に来て実現したい事がひとつありました。

    それは、

    『2人でパチンコに行く事。』

    体験の際に、

    おふたりに大浦家に来たら何をしてみたいか聞いた所、

    そのように言われたのです。

    しかし、それを実現するにはひとつ問題がありました。

    元々おふたりには浪費癖があり、

    おふたりで生活していた頃は、

    かなりひどい生活状況だったそうです。

    それをご家族が必死に立て直し、

    権利擁護を利用するなどして、

    現在の安定した状況にまで持ち直しました。

    ですから、ご家族としては

    また浪費癖が再燃するのではないかと心配していたのです。

    そこで私は、ご家族様と権利擁護の担当者と相談し、

    毎月のお小遣いの費用を決め、その範囲内でやりくりした上で、

    残ったお金をパチンコ代として使用させて頂けないかとお願いし、

    お許しを頂きました。

    そして、ご夫婦おふたりにもこの条件を説明し、

    納得して頂きました。

    それからというもの、

    特にご主人のヨシさんはパチンコに行く日を待ちきれないのか、

    何度も私に、

    『パチンコはまだ行きませんか?』

    と聞いてこられました。

    そして、1月31日。

    おふたりは2年程ぶりに

    久々のパチンコを満喫する事が出来たのでした。

    それ以外にも、奥様のアミさんは

    前の施設で中々出来なかった買い物にスタッフと一緒に定期的に行っています。

    前の施設では色々と問題視されていたようですが、

    今の所、おふたりの何が問題だったのかさっぱり分かりません。

    むしろ、積極的にお手伝いなどもして下さるので、大助かりしています。

    『たまにパチンコに行きたい。』

    『たまにスーパーへ買い物へ行きたい。』

    私達にとっては当たり前に行える望みにもならないささいな事。

    それを少しお手伝いするだけで、こんなにも喜んでもらえる。

    もちろん喜んで貰えて嬉しいのですが、その反面、

    こんなささいな事が叶えたい望みになってしまう

    現在の介護施設の現状を想うと、少し悲しくなってしまいます。

    しかし、そんな現状を変えたくて弊社を創ったのです。

    悲しんではいられません。

    他がやらないのであれば、

    うちはガンガンやって、

    沢山喜んで、沢山楽しんでもらって、

    介護施設ではやりたい事が出来ない。そんなのはやる気がないだけで、

    やろうと思えば実現出来るという事を常に証明し続けて行こうと思います。

    そしていつか、

    この施設は入居者のやりたい事もできないの?

    よその施設はどこも出来るのが普通ですよ。

    そう言える世の中に早くなればいいなと思います。

    その為にも、ヨシさん、アミさんの

    おふたりには、今回の様なささいな望みだけでなく、まだまだ、

    本当にやりたい事をどんどん実現していってもらいたいと思います。

  • IMG_6492-COLLAGE_R

    「 仕事の流儀 」

    2月1日。

    大浦家に新しい家族が増えました。

    サリさん80歳。

    女性の方です。

    彼女は16年程前にアルツハイマーと診断され、

    これまでずっと家族のサポートを受けながら、

    ご主人が身の回りのお世話をしながら、

    ご自宅で生活してこられました。

    元々几帳面な性格で、

    家事などの仕方に対して自分なりのこだわりがあり、

    診断当初はご家族と言い争う事もあったようです。

    ご家族は、ご主人の介護負担を軽減する為に、

    要介護認定の申請をし、無事、認定がおりました。

    しかし、本人が介護保険サービスの利用を頑なに拒否され、

    結局サービスを利用しないまま期限が切れてしまい、

    再度申請し直す事に。

    その後、デイサービスなどの利用が出来る様にはなりましたが、

    デイサービスから帰宅後、

    どこかに出かけて行方が分からなくなり、

    警察にお世話になる事も何度かあったそうです。

    この間のご主人やご家族の精神的、肉体的負担は計り知れません。

    中には、彼女のサービス利用を断る事業所もあったそうです。

    その度にご家族がネットで彼女に合う事業所が無いか懸命に探し、

    ここまでなんとかやってきました。

    認知症の周辺症状がここまで出ている方を自宅でみるというのは、

    たとえ愛する家族といえど容易な事ではありません。

    ご家族様やご主人様は本当に彼女の為によく頑張って来られたと、

    尊敬の念しか湧いてきません。

    本来、介護サービス事業とは、

    本人も含め、このような大変な思いをしている方達を助けるために存在しているはずです。

    それなのに、家族でみるのが大変だからサービスを利用したいのに、

    みるのが大変だからと事業所にサービス利用を断られる。

    その事業所はいったい誰の為に、何の為に介護事業をやっているのか。

    同業者として腹立たしいばかりです。

    こうして、なんとか自宅で生活して来ましたが、

    今年の正月についに限界を迎えました。

    正月はデイサービスもお休みの為、

    数日間ご主人が彼女をみなくてはならない状態になりました。

    その結果、ご主人が疲れ果ててしまい、施設への入居を検討する事になりました。

    ご家族が弊社を見学した後、体験入居をするにあたり、

    彼女の自宅に伺い、事前面談をさせて頂きました。

    身体の動きに問題はないものの、

    やはり認知機能の低下がかなり進行しており、

    名前など、認知症の方でも答えられる事の多い質問をしてみますが、

    面談中、一度も会話は成立しませんでした。

    ただ、話しがあべこべではあっても、

    初めて会う私に対して嫌な顔を見せず、

    可愛い笑顔で一生懸命話しかけてくれる彼女を見て、

    他人に気を遣う、とても優しい方なのだろうと感じ、

    受入れを決めました。

    その後、彼女の普段の様子を知る為、

    通っていたデイサービスに利用中の彼女のお話を伺った所、

    『とにかく意思疎通が出来ないので、デイサービスの車からの乗り降り、

    食事の際に席に座ってもらうなど、ひとつひとつの動作を行ってもらうのが大変。

    そして、中でもとりわけ、衣類の着脱が伴うお風呂に対しての拒否があり、一番大変。』

    と言われていました。

    思い返せば、

    大浦家家族のマルコさんもそうでした。

    マルコさんの場合は、

    物取られ妄想からくるお風呂に対する激しい拒否がありました。

    そんな彼女への施設の対応は、

    ご家族に許可を得て、3人がかりで無理やりお風呂に入れるというものでした。

    弊社は、たとえ長期間お風呂に入れず、

    感染症などのリスクが高くなったとしても、彼女を無理やりお風呂に入れる事はしない事。

    マルコさんが拒否なくお風呂に入れるまで、ひたすらその方法を探し続ける事。

    この2つを条件に受け入れをさせて頂きました。

    彼女は結局、大浦家に来てスタッフがうまく声掛けする事で気持ちよくお風呂に入れるようになりました。

    認知症の症状で拒否のある方の場合、

    うまく介助をする為には、

    信頼関係や本人のその時々の気持ちに寄り添った声掛けが必要です。

    それを十分に理解したスタッフが対応するかどうかで、

    拒否症状が激しくなる事も、表に出なくなる事もあるのです。

    たとえ同じ業種の介護施設、介護スタッフとはいっても、

    認知症介護においてはここまで違いが出てくるのです。

    これを裏付ける様に、

    サリさんの場合、

    ひとつ、面白い事前情報がありました。

    それは、サリさんが通っていたデイサービスからの話しをご家族にお伝えし、

    マルコさんと同じく、

    弊社は拒否があった場合は無理にお風呂に入れる事はしないとお話をした際、

    ご家族さまが、

    『私がお風呂に入れる時は特に拒否もなく普通に入るんですけどねぇ。』

    と、言われたのです。

    これは、とても大切な情報ですが、

    通常の介護施設の場合、

    このご家族の言葉があったとしても、特に何かする事はないでしょう。

    今まで通り、

    その介護施設のやり方で介助した上で、その後の対応を決めるだけです。

    毎回激しい拒否があり、お風呂に入ってもらえなければ、

    清潔が保てず感染症などのリスクが高まると介護施設が判断し、

    ご家族に状況を連絡、許可を取り、

    複数のスタッフで強制的にお風呂に入れる事になります。

    しかし、弊社は違います。

    ご家族さまの言葉を聞いてすぐに行動に移します。

    弊社がやったのは、ご家族さまに、

    サリさんをお風呂に入れている様子を動画撮影させてほしいとお願いする事でした。

    ご家族さまはそれを聞いて少しびっくりしていましたが、

    快く承諾して下さいました。

    撮影した動画は即スタッフに共有、

    各自それを参考に対応方法を検討し、お風呂の介助をさせて頂きました。

    その結果、

    サリさんは入居して1回目のお風呂の日から、拒否なくお風呂に入る事が出来ております。

    通常、介護施設のスタッフが、

    ご家族さまに介助の方法について教えを乞う事はまずありません。

    だから、

    過去に他の介護施設で働いた経験のある弊社スタッフも、

    今回の対応を聞いて驚いていました。

    当然と言えば当然かもしれません。

    プロが素人に教えてもらうなんて、どの業種でもありえない事です。

    しかし、認知症介護に限って言えば、私はその姿勢は間違いだと思っています。

    なぜなら、『人』をみる仕事だから。

    たとえ介護のプロでも、いくら知識や経験があったとしても、

    関わり始めは誰もがその人に対して素人です。

    逆に、今までその人を見てきたご家族さまの方がプロだと言えます。

    弊社に介護のプロとしてのプライドの様なものはありません。

    弊社にあるのは、

    ご本人がどうすれば、より快適で気持ちよく、

    楽しく過ごす環境を創る事が出来るのかです。

    その環境を創る為なら、

    たとえ周囲にどう思われようが出来る事は何でもする。

    その覚悟だけです。

    ご家族さまというお手本がいるとわかっているのに、

    出来る事を何もせずに、毎回お風呂の度に、

    サリさんに嫌な思いをさせていいはずがありません。

    入居してまだ1ヶ月半くらいですが、少しづつサリさんにも変化が見られます。

    今まで、その時々の気分や調子でムラがあった食事や水分も、

    きちんととれるようになってきました。

    しばらくの間ちゃんと出来なかった歯磨きも、

    数回に1度は出来る日が出て来る様になりました。

    意思疎通が出来ないせいか、

    何かを一緒にする事が難しかったのですが、

    みんなで一緒に体操をしたり、

    調理や掃除のお手伝いをしてくれる事が増えてきました。

    サリさんがこれから、

    大浦家でどの様に変わっていくのか。

    とても楽しみです。

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