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  • ●『 大浦家・上津役家日記~2021年2月号~ 』

●『 大浦家・上津役家日記~2021年2月号~ 』

  • 皆さんこんばんは(●´∀`)ノ あきひこです。

    今月も遅くなりましたが、読んで頂ければ嬉しいです。

  • 98_R

    水平線に向かって

     

    「水平線に向かって」

    私は分かろうとする 言葉をもたない 海の心の本当のところを

    いつまでたっても 水平線に向かって私はこぎ続ける 

    不毛かもしれない 無意味かもしれない

    いつまでたっても 何も分からないかもしれない

    水平線の向こうには また水平線があるだけだ

    言葉のように波音が聞こえる 心のように雲影が流れていく

    魂の色をして月が昇ってくる 答えのように風が私を通りすぎる

    分かることではない 分かろうとすること 

    いつまでたっても 水平線に向かって私はこぎ続ける

    そして私には 分かりかけてくる 海に抱かれて この私の本当のところが

    (出典:「徘徊と笑うなかれ」藤川幸之助)

  • 99_R

    「 介護者の鏡 」

     

    人の振り見て我が振り直せ

    人を以て鑑となす

    他人は自分を映す鏡

     

    ①Aさんは認知症。

    何度もトイレに行きたいと訴える。

    ●「さっきトイレに行ったよ。」と答える。

     

    ②Bさんは不安感が強く、頻繁にスタッフを呼びとめる。

    常に誰かが相手をしていないと落ち着かない。

    ●他の利用者対応や業務に忙しく、「あとで来るからちょっと待ってね。」と答える。

     

    ③Cさんは歩行が不安定で、ひとりでの歩行は転倒の可能性が高い。

    手引きでの介助があればゆっくりではあるが、十数メートルは歩行可能。

    ●転倒のリスクを防ぐため、移動は全て車イスでの対応とした。

     

    ④利用者の方達が共有スペースで暇そうに過ごしている。

    ●人前に立って何かするより、落ち着いてゆっくり利用者の話しを聞く方が得意なので、

    みんなでの体操やレクレーションは他のスタッフに任せ、事務作業などをする事にした。

     

    ⑤Dさんは女性好き。男性が対応すると介護拒否される。

    ●対応は女性スタッフに任せる様にした。

     

    ⑥Eさんは徘徊症状があり、よくスタッフの目を盗み外に出ようとされる。

    ●施設の玄関に施錠してスタッフが気付かない内に外に出るのを防止した。

     

    ①~⑥はどれも介護の現場でよく見られる光景で、日々交わされる様々なやりとりのごく一部です。

    皆さんの中には、

    ●のスタッフの対応方法に疑念を持たれる方もいると思います。

    私も同じです。

    ただ、今回私が言いたいのはソコではありません。

    なので、疑念についての私の想いは又の機会に書きたいと思います。

    私が言いたいのは、見方を変えれば①~⑥は問題という名の「鏡」。

    それぞれの●はその「鏡」に映った「自分の姿」と見る事ができるという事です。

    ①は認知症とわかっているのに、イラついて言葉ひとつで終わらせようとする短気な自分。

    ②⑥は問題と向き合わず、とりあえず簡単な方法でその場をやり過ごし、問題に背を向ける自分。

    ③は相手の為には歩いた方が良いとわかっているのに、

     車イスで対応した方が楽だし早いからと、相手よりも自分の都合を優先してしまう自分。

    ④は自分の苦手な事から逃げ、出来る事しかしない自分。

    ⑤は②⑥と同じ。

    そして、その為の努力をする前から自分にはできないというあきらめの早い自分と向上心のない自分。

    そして、全体を通し映している事は、思いやりに欠ける自分。

    仕事は、月日が経てば慣れ、それなりに知識や技術が身に付きます。

    保有資格も増えるかもしれません。

    しかし、これが大きな落とし穴です。

    自分ができる介護者であると錯覚させ、より目の前の利用者の方々と向き合う事を意識しなくなります。

    この事を理解し、常に利用者に対する自分の対応を自問自答し、自分を見つめ直し、改善をし続ける。

    そうする事で利用者の方々に心から信頼される介護者として成長し、

    できる介護者になっていくのだと思います。

    相手は人間。

    全ての人の心を分かってあげる事はできないかもしれません。

    大切なのは分かろうとし続ける事。

    無理そうに思えても。

    先が見えなくても。

    その先に見えるのは自分の姿。

    そして気付く。

    現状を変える為には、自分が変わる必要があるという事に。

  • 100_R

    「 琴線 」

     

    琴線とは・・・

    「人間の心の奥深くにある感じやすい心情に触れて感動する事。」

    上津役家家族のフジさん。

    彼女は認知症を患っており、中核症状である、記憶障害、見当識障害、失行、失認、失語、実行機能障害。

    そのいずれにも症状の進行が見られます。

    分かりやすく言うと、日付はもちろん、現在いる場所、

    歯の磨き方、物の名前、相手の言葉の意味などがわからない状態です。

    しかし、彼女はとても明るく、顔を合わせるといつも笑顔で出迎えてくれます。

    彼女の笑顔には、周囲を楽しい気分にし、自然と笑顔にさせてしまう力があります。

    そんな彼女にはめずらしく、感情をあらわにして涙を流すという出来事がありました。

    ある日、皆でリビングに集まってレクレーションをしていた時の事。

    スタッフがまだ入居して間もないザキさんに皆との接点を作ろうと、

    御年95歳の戦争体験者である彼を皆の前に出し、戦時中の話しをしてもらう事にしました。

    スタッフは彼が戦時中の話しになると饒舌になる事を知っていたので、

    話しを振られた彼も、嫌がる事なく皆の前で話し始めました。

    10代で志願兵として兵士になった事、飛行機の操縦士として訓練を受けた事。

    知覧で襲撃機の操縦士として戦った事。

    戦時中の色々な事を沢山話してくれました。

    話しを聞いている皆も戦時中の苦労や悲しみを思い出していたのか、集中して彼の言葉に耳を傾けていました。

    フジさんも話の内容が分かるのか心なしか悲しい表情で聞いていました。

    そして、話しがひと段落着いた所で、なぜか突然、彼が歌い出しました。

    「おまえとお~れ~は~♪」

    突然、同期の桜を歌い出した彼に、皆始めは驚いた様でしたが、すぐに彼の後に続き歌い始めました。

    その時です。

    フジさんが声をあげて号泣しだしたのです。

    「わーん!」大粒の涙をぽろぽろ流しています。

    突然の事に皆びっくり!

    今迄、彼女のそんな姿を見た事はありませんでした。

    普段、トイレや入れ歯が何の事かもわからない彼女です。

    ザキさんの話しが理解できたかは、本人にしかわかりません。

    それでも、ザキさんの話と歌が、確実に彼女の心を動かしたのです。

    認知症になって、色々な事がわからなくなって、何も分からない状態に見えても。

    人には心がある。

    心があるのなら必ず何かを感じる。

    感じるのなら、心を動かず事もできるはず。

    そう信じて関わって行くのが 大切な事なんだと思います。

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