皆さんこんばんは(●´∀`)ノ あきひこです。
お待たせいたしました。
今月もどうぞよろしくお願い致します。
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「 いつを生きるのか 」
新型コロナウイルスの感染数が各地で増えてきているようです。
ネットを見ると、コロナウイルスに関する情報は多種多様で、
ワクチンひとつとっても推進派、慎重派、反対派と専門家の中でも意見は様々。
専門家でも考えがバラバラなものを、素人の私達が何が正しいのかわかるわけもなく、
この多すぎる情報の中で、一体どれが本当に信頼できる情報なのか、
見つける事さえ難しい状況だと感じます。
コロナ禍になり、高齢者を取り巻く環境も一変しました。
亡くなった際に陽性判定が出ると最後に顔を見て見送る事も出来ず、次に会うのは遺骨となってから。
高齢者施設や病院では、一部リモート対応をしている所はあるものの、基本的には面会謝絶。
久々に会った時には、コロナに感染したわけではないのに、
変わり果てた姿になっていて悲しくなったという話を、よく聞きます。
ワクチン接種が進み、感染者の重症化を防ぎ、集団免疫を獲得できたらきっと元の生活に戻れる。
そう信じてもう少しの間、会うのは辛抱しよう。
そう考えている方も多いのではないでしょうか。
もちろん私も、一日も早くその日がやってくる事を心から願っています。
ただ、ひとつ思う事があります。
以前にも書いた事があるかもしれませんが、
私は大浦家・上津役家の家族のみんなの喜び・楽しみになると思った事は、
可能な限り最短、最速で実行してきました。
それは、家族の皆が今日元気でも、明日元気である保証はどこにもないと思っているからです。
昔、やってあげたいと思った事を先延ばしにしている間に、身体の状態が悪くなってしまったり、
亡くなってしまい、なぜすぐにやらなかったのかと、強烈に後悔した経験があるからです。
だから、この、「もう少しの間の辛抱」を、するべきなのか悩んでしまいます。
例えば、コロナの感染拡大に伴い、今年のお盆は帰省しなかったという方が沢山いると思います。
仮に、最近ではお盆と正月くらいしか顔を合わせる事が無くなってしまった故郷の両親や祖父母が、
来年にはいなくなってしまうとわかっていたとしたら、それでも帰省を延期するべきなのでしょうか?
亡くなってしまったら2度と顔を見る事も、話す事もできません。
これは、決して大げさな話ではなく、私自身の感覚としては、実際に起こりえる現実的な問題です。
なぜなら、ここ数年日本では、毎年130万人程の方が亡くなられており、
その7割以上を占めるのが、75歳以上の高齢者です。
単純計算でもざっと90万人の高齢者の方々が毎年亡くなっている計算になります。
わかりやすく言うと、毎年北九州市の全人口と同じ位、高齢者の方が亡くなっているという事です。
例えコロナ禍じゃなくても、来年自分の大切な家族が元気でいる保証なんて、どこにもないのです。
先に書いた通り、私自身もそういう経験を沢山してきました。
今どんなに元気でも、1年後には亡くなってしまう。
設立して5年しかたっていない大浦家だけで考えても、サエさん、マサさんがそうでした。
亡くなる1年前には、まさか2人がいなくなってしまうなんて、想像もしていませんでした。
今現在、先が長くないだろうと担当医に言われている方もいます。
スタッフは身体機能が落ちない様に、体操や身体を動かすレクレーション、
近所の散歩などをするようにしてくれていますが、
それでも全体的に大浦家・上津役家家族の身体機能が今まで以上に早く落ちてきているのを感じる度に、怖くなります。
コロナ禍だからと辛抱し続けて本当にいいのか・・・。
もちろん外出以外の施設内で出来る事も沢山ありますが、それにも限界があります。
そして何より私は、残りどれくらい一緒に過ごせるかわからない 大浦家・上津役家家族の皆に、
一回でも多く喜びや楽しさを感じてもらいたい。
笑顔になって欲しい。
諦めていた事を実現してあげたい。
だから、そう感じてもらえると思った事は、全てやりたいのです。
散々迷った末に、弊社では、最初の緊急事態宣言が出た当初、
ご家族の方々に極力最小限にして下さいとお願いして以降、
当人にとっては楽しみのひとつであろう、ご家族との面会を制限するのは止めました。
面会以外にも、病院受診以外でのご家族との外出なども、
感染予防対策をした上で、以前と変わらずにして頂いております。
今後も制限する気はありませんし、それ以外の事も検討しています。
恐らく、この弊社の対応については賛否両論あるでしょう。
日々コロナと戦っている医療従事者の方や、同業の方などからは、高齢者の命を危険にさらしている。
命を軽視していると、特に厳しいお叱りを受けるかもしれません。
もし、弊社でコロナ感染者が出たら、ほら見た事かと皆に責められるかもしれません。
わかっています。
わかっているからこそ、ずっと悩み続けてきたのです。
でも私は思うのです。
非難や批判、目に見えない病気を恐れて不確実な未来に賭けるよりも、
出来る限りの対策をした上で、今、こうして目の前で笑顔を見せて確実に生きている大切な皆と一緒に、
『 今を全力で生きたい。 』と。