こんにちは(*'▽')/
いつも大浦家・上津役家日記をお読み頂きありがとうございます!
早いもので今年ももう終わりを迎えようとしております。
今年も出会いや別れ、色々ありました・・・。
皆様には、今年も1年弊社の歩みを温かく見守って頂き、
心よりお礼申し上げます。
来年もより良い年になる様、頑張ってまいりますので、
変わらぬご愛顧を頂ければ幸いです。
さて、今年最後の大浦家・上津役家日記となります。
では、はりきってどうぞ~♪
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早いもので今年ももう終わりを迎えようとしております。
今年も出会いや別れ、色々ありました・・・。
皆様には、今年も1年弊社の歩みを温かく見守って頂き、
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来年もより良い年になる様、頑張ってまいりますので、
変わらぬご愛顧を頂ければ幸いです。
さて、今年最後の大浦家・上津役家日記となります。
では、はりきってどうぞ~♪
「 一気呵成 」
令和5年10月19日。
上津役家に新たな家族が増えました。
リツさん94歳。
彼女との出会いは突然で、
上津役家の家族になるまでの経緯は、正に一気呵成。
そして何より、不思議な縁を感じるものでした。
以前、おもしろい施設があるからとケアマネに聞き、
上津役家を見学に来てくれた訪問看護師の方がいました。
10月12日。
始まりはその方からの電話でした。
『紹介したい方がいるのですが、今空きはありますか?
今日その方に会いに行く予定なので、
場合によってはまたご連絡させてもらいます。』
との事でした。
当日、私は昼から次号でご紹介する、ケイさんの見学対応の予定でした。
このケイさんの担当ケアマネが、
訪問看護の方に弊社の事を話したケアマネ、正にその人でした。
そして昼頃。
ケイさんの見学には、ケアマネも付き添って来られました。
そしてこのケイさんの見学対応中に、
突然、電話のあった訪問看護の方が、
病院の医師と一緒に、上津役家にやってきたのです。
そこからが正に一気呵成。
居室の確認、
ご家族様の見学、
サービス内容の確認、
担当ケアマネの決定、
担当医の決定、
訪問看護利用の決定、
各サービスとの連携の確認、
現入居施設からの転居手配、
必要物品の準備と搬入、
そして、それら全てのタイミングを合わせる為のスケジュール調整。
通常時間をかけて行うこれらの事を、ほぼその日の内に完結。
この日はおそらく、
関係者全員にとって、怒涛の1日だった事でしょう。
10月19日に正式に入居する事となりました。
さて、
そもそもなぜこんな急な対応が必要になったのかを説明します。
元々、彼女は自宅で生活していました。
今年5月頃にグループホームに入居する事になりました。
その頃の彼女は、帰宅願望はあったものの、
ひとりで歩く事も出来るくらい元気だったそうです。
しかし、9月に施設で転倒。
激しい痛みを訴え、歩行が出来なくなります。
骨折の可能性がある為、病院受診をしますが、
特に異常はみられなかったそうです。
しかし、彼女の痛みの訴えが治まる事はなく、歩行困難な状態も続いていました。
痛みはあるものの、じっとする事が出来ない彼女は、
四つん這いで幼児がハイハイするようにして移動する様になりました。
施設は病院で異常が無いにも関わらず異常を訴え続ける彼女の状態を、
認知症の症状だと捉えた様です。
ご家族は本人の状態を鑑みて、居室での食事を要望しましたが、
食事は食堂で摂る決まりだからと、ご家族の要望は受入れられず。
痛がる彼女を強引に車椅子に座らせて食事を摂らせていた様です。
痛いのに座って食べる事を強要される彼女は、当然抵抗します。
それが暴力行為と判断され、施設職員から疎まれる様になりました。
その後、改めて病院で再検査した所、
腰の圧迫骨折をしていた事が判明。
やっと居室での食事を許してくれる様になりました。
しかし、それ以外にも心配な事がありました。
それは、褥瘡(床ずれ)です。
四つん這いでの移動を続けていた彼女の両肘と両膝には、
褥瘡が出来ていたのです。
このままの状態が続けば、状態は酷くなるばかり・・・。
これまでの経緯もあり、
施設へ疑念を抱いていたご家族様は、
彼女をより良い環境へ移す為、療養できる病院をネットで探します。
問合せた病院で彼女を受入れる事は出来なかったのですが、
状況を聞いた病院の医師が何とか力になりたいと思い、
知り合いの訪問看護師に連絡。
まず正確な状況を確認する為、施設へ面会に行く事に。
それが、10月12日だったのです。
面会をして、ご家族様の希望通り、
早期に別の環境への転居を進める方針を固めます。
そして、同行した訪問看護師が、
私であれば、事情を汲み取り、即座に受入れてくれるかもしれない。
そう思い、上津役家に来たのでした。
上津役家に来たリツさんは、笑顔が素敵なとても明るい方でした。
元々、帰宅願望があるとの事なので、少し心配していましたが、
私の心配をよそに、
『旅館に来たみたい。』と、
笑って言う彼女を見て安心しました。
体験中、彼女は圧迫骨折しているとは思えないほど元気でした。
座ると痛みがあるようなので、移動は変わらず四つん這いでした。
褥瘡部への負担を少しでも減らす為、
彼女が暇になり動き出さない様、
スタッフが頻繁に彼女の元を訪れ、話をしたり、
ベッド上で一緒に体操をするなどして対応しました。
さらに、訪問看護の方が彼女に合う肘あてと膝あてを用意してくれたので、
動いても肘や膝への負担を最小限にする対策もできました。
日を追う毎に彼女は元気になり、
数分であれば、座る事も出来る様になりました。
また、他の入居者の方ともすぐに仲良くなり、
頻繁に部屋から出て来る様になりました。
スタッフはその度に廊下へマットを敷き、
彼女はその上に横になった状態で他の方と談笑する。
これが定番になりました。
他の入居者の方が、彼女の事をどの様に見るのか、
どう反応するのかも心配していましたが、これも杞憂に終わりました。
皆、彼女の様子を見て何かを察したのか、彼女の世話を焼いてくれる様になりました。
ご家族様は、上津役家での彼女の様子を見て、
こうしてリツさんは、
上津役家家族の一員になりました。
入居まで、
かなりのドタバタ劇ではありましたが、
弊社の話をしたケアマネ、話を聞いて見学に来た訪問看護師、
その知り合いの医師、そこに問い合わせたご家族様。
この別々の繋がりが1日でひとつになり、
リツさんを通して一緒に関わる事になったこの巡り合わせには、
とても不思議な縁の力を感じます。
また、ご家族様と各専門職の想いの力を結集すれば、
出来ない事はない。
それを実感する機会でもありました。
そもそも、問合せを受けたとしても、
自らの病院で受入不可であれば、自身の患者でもない限り、
そう回答して終わるのが普通です。
今回の様に、
それでも何とか力になりたいと知人に連絡を取るだけでなく、
本人の状態を確認にまで行く。
そんな医師を私は見た事ありません。
そんな医師と巡り合えた事。
それだけで奇跡的な事だと思います。
そして、その医師の想いから、
波紋の様に次々に想いの輪が広がり、今回の結果に繋がりました。
もちろん大前提として、
ご家族様の彼女への想いがあったからこそ、
皆がその想いに応える為に動かされた事は、言うまでもありません。
今回の事は、
大切な人を想う力が起こした奇跡なのではないかと思います。
体験も終わり、ひと段落。
彼女はこのまま少しづつ元気になる。
元気になったら、
もっともっと上津役家での生活を楽しんでもらえる。
皆がそう思っていました。
しかし、ここでまた予想外の事が起きてしまいます。
正式入居となってしばらくした頃。
彼女が今までにない程、激しく痛みを訴える様になりました。
すぐに訪問看護へ相談し、救急搬送。
入院する事になってしまいました。
どうやら、骨折による炎症に伴い、
腸腰筋という部位に膿が溜まってしまっているとの事でした。
彼女はまだ入院中です。
病院の話では、思う様に病状が回復せず、
食事もほとんど食べれていないそうです。
不思議な縁が繋いでくれた出会いはまだ始まったばかり。
彼女が元気になって帰って来てくれる事を、
皆信じて待っています。